桑田佳祐 MUSICMANへの道程 -ROCK AND ROLL HERO研究所-

サザンオールスターズ 桑田佳祐 最高傑作アルバム MUSICMANへ辿り着くまでの道程を,主観はできる限り排除し,桑田佳祐およびスタッフの証言を基に構成する
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M4-影法師 桑田佳祐とジョン・レノン
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    最初からジョンレノンという『洋服』を着込んでギターを持ったというこの曲は「レノンを愛しています」という桑田佳祐の丸腰宣言である。

    この曲を語るにおいて桑田佳祐にとってのジョンとは何かを探ることは避けては通れない。
    デビューから現在に至るまでのジョンに対する桑田佳祐の思いをまとめていくことにする。


    ジョンの後ろに愛する姉の姿を映しているのだろうか


    水商売を営む両親と姉の四人家族の家庭に桑田佳祐は育った。
    実は姉とは異母兄弟でる。
    姉にとって桑田佳祐の母はママ母という存在であり,幼かった頃には気づかなかった母と姉の微妙な関係に成長と共に気づいていく。
    やがて高校生になった姉と両親の衝突は激しくなり,そんな親子関係を横目に見ながら桑田佳祐は両親の前では家庭の味方としてひょうきん者を演じることを決心した。
    しかし崩壊寸前の家庭環境の原因を作っている姉への憎しみと同時にそんな姉がいとおしく思えてきたという。



    やがて姉は家庭内の反抗の最終目標を当時の反体制のシンボルであるビートルズに求め傾倒していく
    「お袋が姉貴をひっぱたいた時なんかも,隠れキリシタンみたいなもんでさ(笑)仏壇の裏には必ず十字架としてビートルズがあるという。
    いくらお袋にポスターを破られてもビートルズ人形だけはもってるというかさ・・」
    と当時の姉とビートルズの関係を語っている。



    姉が19歳の若さで結婚をして家を出て行く。
    姉のいなくなった部屋にはビートルズのレコードが残されていた。
    共働きで誰もいない部屋の中で一人,姉に無理やり聞かされていたビートルズをその時初めて,自分の意思で聞き始めたのだった。


    「自分の言葉でビートルズについて語れる,ほら弟子と師匠の実力がさ,並んでしまう時ってあるでしょ。
    いままさに弟子が追い抜かさんとしている状況があったわけよ。
    で,ビートルズにせよ,腕力にせよ,俺が追い抜いた瞬間があるからさ・・」
    その時とは姉が結婚する時であり,姉がいとおしく思えた瞬間だったという。



    少年時代の桑田佳祐のビートルズの思い出にはいつも姉がいる。



    「Never Fall'n Love Again」はジョンレノンに捧げた曲であるという。もしかすると,それは同時に傷つき,家出を繰り返していた10代の姉に捧げた曲であるのかもしれない。




    マッチョに見えるけどね、ジョンは。実は内心、健気だと思う

    「ジョンの人生はマッチョに見えるけど,どこかで予定外のことがいっぱいあったんだろうなって。
    ビートルズはこのまま自分のバンドでいけると思ったら,可愛がっていた年下のポールが「イエスタディ」なんて作っちゃったもんだから。
    心底がっかりしたと思いますね。」



    このように,桑田佳祐はジョンレノンはポールマッカートニーにコンプレックスを感じていたはずたと語っている。
    年下のポールの方がギターもうまく,挙句の果てに「イエスタディ」のような傑作を作られてしまった。一方のジョンは「レボリューション」であり,ポールの「ヘイ・ジュード」のように全員一丸になれる曲はなく,20世紀のバッハやベートーベンと呼べるような曲は作っていない。
    そしてポールのような,天才的なメンバーが同じグループにいたら絶対嫌だっただろうと想像している。
    また,グループ内でトップになれなかったジョンを大好きなプロレスでいえば,ジョンはジャイアント馬場の影で一番のスターになれないアントニオ猪木だと例えている。
    しかし,そんなポールに対するコンプレックスを悟られないように生きたジョンの奥ゆかしさが好きでたまらないという。
    そしてポールのことはジョンと照らし合わせ冗談めかしながら,こう語っている。


    「ジョンレノンという仏壇の裏側にP.マッカートニーという十字架を私は隠しているのさ(笑)。」


    人生の反面教師としてのジョンレノンは,いろいろな悩みやどうしようもないことも赤裸々に大衆に晒していた。

    そんなジョンに桑田佳祐が教わったことは

    「なにも人間,優等生ばかりじゃなくてもいい。ジョンのような人間であっても,人生リセットできるんだ,という可能性を教わった気がする」
    と語っている。


     
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    | ROCK AND ROLL HERO | 02:06 | comments(3) | trackbacks(0)
    コメント
    隼人さん
    コメントありがとうございます
    久しぶりに更新をしました
    これからも宜しくお願いいたします
    | ROCK AND ROLL HERO研究所 | 2012/01/13 10:24 PM |
    最高だね
    | 隼人 | 2012/01/01 4:15 PM |
    はぁーいっ♪ヽ(*^ワ^*)ノ*:・'゜☆

    こんにちは。。

    ゆっくり読ませてもらってますぅ〜

    凄い文才・・ついつい、つづきが読みたくなります^^

    | せーら | 2006/03/13 3:44 PM |
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